『ビール・ストリートの恋人たち』が垣間見せるこの監督の高潔さはほんものだと信じたい。
いつも前置きが長すぎることをもちろん自覚しているので、今回はさっそく本題から。いや、ちょっと面食らった。バリー・ジェンキンス監督の前作『ムーンライト』とはまるでつくりが違う。 前作は一言でいうなら「省略の映画」であり、きわめて大胆な、そして息を呑むような美しい省略が一本の映...
『ビール・ストリートの恋人たち』が垣間見せるこの監督の高潔さはほんものだと信じたい。
『幽霊が乗るタクシー』は、記録よりも再現を選んだドキュメンタリー演劇である。
『うまれてないからまだしねない』は、重力についての演劇である。
『がんになる前に知っておくこと』を見て知ったこと。
『眠る村』が描く「名張毒ぶどう酒事件」はわたしが育ったすぐそばの集落で起きた。
『サスペリア』(2018)は基礎工事を怠って瓦解した因果応報の建築である。
[寄稿]ユリイカ 2018年9月号 特集 濱口竜介
[寄稿]『カメラを止めるな!』ファンガイド
filmemoを引っ越し、および再開しました